本校は静岡県内では初めての理学療法士及び作業療法士を養成する機関として平成8年4月に開校しました。当時は、高齢化社会の急速な進行と共に、リハビリテーション医学の重要性が高まってきていましたが、その専門家を育成する機関が静岡県内にはありませんでした。
　常葉学園は、こうした社会的要請に応えるため、「技術・学力」と「奉仕の心」の2つを身に付け、社会に貢献し得る有能な理学療法士と作業療法士を養成することを目的に、理学療法学科と作業療法学科を有する常葉学園医療専門学校を設立しました。
　その後、平成17年4月には、中国伝来の東洋医学である鍼灸師と日本古来の柔術より発展した柔道整復師を養成する鍼灸学科と柔道整復学科を増設し、本校は医療系の総合専門学校へと発展しました。 また、理学療法学科・作業療法学科では、平成17年度卒業生より高度専門士の称号が授与されています。これは学士と同等の称号であり、大学院進学の道が開かれています。



　本校は、平成8年の開校以来、国家試験の合格率はほぼ100%、就職率は100%と高い水準を維持し続けています。これは、学生自身が「将来、医療人になるのだ」という強い自覚を持っていると共に、本校の素晴らしい施設設備と優秀な教員が熱意を持って学生を指導し続けた結果といえます。
　施設設備面では、充実した機械器具はもちろんのこと、常葉学園グループの「常葉リハビリテーション病院」や特別養護老人ホーム「とこは」があり、医療人育成の環境は整っています。静岡県内を中心に、各学年で臨床実習を行うことができ、リハビリテーションに関する最先端の「知識と技術」に触れることができます。
　授業面では、国家試験に合格するレベルの「基礎学力と技術」はもちろんのこと、社会に出て臨床に携わった時に症例の疑問点を解決できる「知識と知恵」を身に付けられるよう教育しています。



　「人は、優しくなければ生きる資格はない。されど強くなければ生きていけない。」という言葉があります。医療人として「高度な技術と専門的知識」を必要とすることはもちろんですが、身体や精神に障害のある人の心身の機能回復を図り、社会復帰を支援するには、「優しさと強さ」が求められています。
　本校では、医療に携わる者は「ヒポクラテスの誓い」を守り、人間性にも優れていなければならないと考えています。高い倫理観・道徳観と共に、「病める人に奉仕するやさしい心」を育むよう教育しています。