鍼灸は、東洋医学・漢方医学の一分野として中国に起源をもつ我が国の伝統的治療です。 鍼は「金属の細い針」を経穴(ツボ)に刺入し、灸は「艾(もぐさ)」を燃焼させることて経穴に刺激を加え病気を治そうとする施術です。
最近では、医学研究所・大学や医療機関等で科学的な各種の実験、研究がされていて鍼灸医学の効果が証明されてきましたので、 日本をはじめとして米国やヨーロッパ各国でも鍼灸が盛んになってきました。
本学科では、解剖学・生理学など基礎医学を基に、講義と実技実習をとおして東洋医学の高い知識と技術を身につけた鍼灸師を養成します。 本校を卒業と同時に「はり師・きゅう師」国家試験の受験資格が与えられます。
○「はり師・きゅう師」国家試験受験資格
○アロマコーディネーター
○アロマハンドリラックス
○専門士
本校の鍼灸学科を卒業すると「専門士」の称号が与えられます。これにより大学の3年次に編入学することが可能となり、 通算5年間で「学士」を取得することができます。
特に、本校隣接地の浜松大学 健康プロデュース学部 心身マネジメント学科は、同じ常葉学園グループで、将来の目指す分野が近いので、 これの3年次に編入し、合計5年間で学士も取得する道が開かれています。
日本歯科大学教授 東京医科大学講師 歯学博士 |
従来、医学は「西洋医学」と「東洋医学」に分けられ、手術や投薬等の治療が中心となる「西洋医学」が重視されてきましたが、基本的に人間の持つ自然治癒力を高める「東洋医学」の治療法が最近注目されています。例えば痛みの問題をとりあげてみると、人間の脳内にはエンドルフィンという物質が存在します。エンドルフィンとは生体内モルヒネという意味で、痛みに対して「鍼灸」による刺激がこのエンドルフィンを介して鎮痛効果をもたらしているということなのです。
「東洋医学」の分野での「鍼灸」という言葉はいかにも古い感じがしますが、現代の医学に於いて最も人間性を持った副作用の極めて少ない、やわらかな優しさを持った治療術なのです。 治療法も身体への負担が少ないため、体力の衰えた高齢者には最適といえるでしょう。また、高齢者だけでなく若い人たちの現代病ともいえるIT機器等の操作による眼精疲労、ストレス性の疲労等にも効果が期待できます。 「西洋医学」及び「東洋医学」を基礎から学び、治療に際しては優しいいたわりの心で患者さんに手を触れ、症状の『声なき呼びかけ』に応えることが大切です。 |