第8回
寝違え(頸部捻挫)
とこは接骨院担当 林
寝違えとは??
睡眠中に無理な姿勢で寝ていたり、無理な首の動かし方をした際、首に負担がかかり、朝目覚めた時に頸部の痛み、とくに頸部運動時の痛みを感じる状態を寝違えといいます。
寝違えという医学用語はなく、頸部周囲の靭帯や筋肉の急性炎症による痛みととらえてよいかと思います。
頸部は可動性が大きく、頭部の重さ(成人で約4〜5s)もあるため、その支持組織が相対的に弱いため頸部捻挫を起こしやすい場所です。頸部捻挫を起こすと頸部から肩や背部または上肢にまで痛みを伴うことが少なくありません。
症 状
頸部のあらゆる方向に運動制限がみられることがあります。痛みは頸部周囲から背部の筋肉(菱形筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋等)にみられます。
胸鎖乳突筋 | 僧帽筋 菱形筋 |
原 因
・睡眠時の姿勢が悪く、首の筋肉や靭帯、関節に負担がかかり起きる場合
・精神的なストレスで起きる場合
・横向きで寝た場合に枕と頭の高さが合わない場合
・慢性的な肩こりや疲労が蓄積している場合 など。。
対 処 法
寝違えでは、痛くなった部分が炎症を起こしています。そのため寝違えた部分はアイシング(冷却)が適しているとされています。軽度の痛みであれば暖めても問題がない場合がありますが、判断に迷う時は専門の医療従事者に相談してみてください。 2〜3日したら症状が軽減していきます。そうなったら、暖めたり、軽いストレッチを等を徐々に試していきます。 |
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