第2回
あなたは鍼灸を受けたことがありますか?
附属鍼灸院院長 馬渕 正洋
メディアで伝えられる様に、鍼灸院と聞くと腰痛や肩凝りのイメージを多くもたれている方が多いかもしれません。しかし、この様な運動器疾患だけではなく、非常に多くの疾患に適応するのが鍼灸の素晴らしいところです。
人間には恒常性保持機能(ホメオスタシス)という機能があります。これは、環境の変化(温度、湿度、身体的ストレス、精神的ストレスなど)に対して反応し正常な方向に調節する働きのことです。この働きによって人間は当たり前の様に生活しているわけですが、調節の範囲を超えてしまうと身体に様々な不調が現れます。鍼灸はこの調節を得意としています。自らの体調管理に敏感なスポーツ選手や政治家、芸能人などの多くの方は鍼灸を受診し体調管理をしています。
適応疾患は?
整形外科疾患以外にも、内科、婦人科、耳鼻科など多くの疾患に適応します。
不明な点は一度ご相談下さい。
鍼灸は以下の二本柱でケアしていきます。
@局所療法・・・痛みや不調に対し、直接患部に鍼灸を施します。
A全体療法・・・全身のバランスをチェックして恒常性保持機能を
高める鍼灸を施します。
これらを組み合わせることにより痛みや不調の改善と、これから病気になるかもしれない予兆のある状態(未病)を改善、予防することができます。
※鍼灸にこわいイメージをもたれている方もいると思いますが、決して痛くありませんのでご安心ください。
当院では約半数の患者様が、病気の予防や体調管理を目的に来院されています。皆様も一度、ご自身の健康について考えてみませんか?